もくじ
stake「ステイク」にはたくさんの意味があります。
名詞:くい、棒、賭け、掛け金、利害関係、など。
動詞:くいで刺す、賭ける、など。
ここでは実際に会話で使われていた「賭け」を深堀していくよ。
the amount of money that you risk on the result of a game or competition:
Cambridge Dictionary
訳:ゲームまたは競技の結果に対してあなたが賭ける金額
stakeは可算名詞としても不可算名詞(抽象的な場合)でも使われます。
Potcast「Pants」の番組内でレイシャとケイトが話しています。
レイシャが、『Lの世界(LGBTQの世界を取り上げた番組)』のオーディションを受けた時の話で、当時はバンドもしていたので、何のリスクもなかった。と言っています。
レイシャ:
There was no stakes for me.
訳:私にとっては賭けではなかったわ。
たくさん意味はあるけど、今回は名詞の「賭け」や「危険」の意味で使われているね。
たくさん意味があるから文脈で意味をとらないといけないね。
ところでstakes って複数形で使われているね。
いい視点だね。ついでなので【no +(複数形)/(単数形)】の使い方を確認しておこう。
【基本的な使い方】
No +(可算名詞)→ no の後ろに可算名詞がきたらsがつく。
There were no dogs on the street.
No +(不可算名詞) → noの後ろに不可算名詞がきたら、数えられないから当然sはつかない。
I had no money at that time.
問題はここから。
さらに深堀していきます。
noの後ろが(複数形)か(単数形)かは、一般的に1つと想定されているか、複数と想定されているかで決まります。
No +(可算名詞)の場合、【s】はいる?いらない?
→ 一般的に1つの想定か、複数の想定かで変わる。
では例を見てみましょう。
下の例文1. 2. ともに文法的には正解です。
1. I have no friends.
友達は複数人いるもんだと想定されている。
2. I have no friend.
友達は1人だと想定されている。
しかし、友達は何人かいるものだ。というのが一般的なので「no + friends.」が自然な形と考えられます。
では、wifeはどうでしょう?
こちらも文法的には正解ですが、、
1. I have no wives.
一夫多妻制の国の方かな? と想定できるかもしれません。
2. I have no wife.
多くの場合、こちら使うほうがより自然です。
今回のstake と、お肉のステーキsteakの発音は同じです。
発音は /steɪk/ ステイク です。
実際に英会話で使われていた文章が下記です。
There was no stakes for me.
今回の使われ方をおさらいします。
stakeが可算名詞であること、
そして賭けやリスクの意味として使われる場合、失うものが複数想定できます。
バンドを主に仕事をしていたので、新たに挑戦する女優業で失敗したとしても金銭的、名声などに大きなリスクはないと考えられますね。
おおぉ。なんと深い。sがつく、つかないでそこまで深く読めるのか。面白い!
ネイティブに単語やフレーズのもつニュアンスを確認するのは難しい。
でも正しく英語を理解して英語を話せるようになりたいという方には日本人講師がおすすめです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。